カテゴリーから、読みたい内容を開く
10000mは、400mトラックで25周
- 走る距離
- 10,000m
- 標準400mトラックでは
- 25周
- 注目するところ
- 周回確認・給水・終盤の勝負
ここでの周数は、屋外の標準400mトラックの距離をもとにした説明です。スタート位置は種目によって異なります。
先頭のペースと、集団から誰が抜け出すかが見どころです。周回遅れの選手がいるため、目の前を通る順番だけでは順位が分からないこともあります。
招集前に、大会の条件を確認する
招集時刻、待機場所、組・レーン、予選の通過条件、ナンバーカード、シューズの適合を大会の競技注意事項で確認します。大会の練習時間・使用できる場所は一律ではありません。
800mではレーン使用の有無、長距離では二群スタートの有無と合流位置も確認してください。
携帯電話・ビデオ装置などは競技区域内での所持・使用が認められません。区域外のコーチとの連絡と、区域内への機器持込みを混同しないようにしてください。他者と通信できない心拍計など、TR6.4.4で認められる装置は別に扱います。
根拠:TR4–6 / TR17.5・20・22
立った姿勢でスタートする
800m以上は立位でスタートし、ブロックを使いません。「On your marks」の後に静止して号砲を待ち、「Set」はありません。手は地面につけず、手足がスタートラインやその前方に触れないようにします。
ここで扱う単独種目では、不正スタートに責任のある選手は1回で失格となります。混成競技の扱いとは分けてください。
スタート方式と合流位置
12名を超える場合、約3分の2を内側、残りを外側のスタート線に分ける二群方式を用いることができます。必ず二群にしなければならないわけではありません。
外側の群は最初のカーブの終わりまでトラックの外半分を走ります。
10000mの合流には、800mのブレイクラインを用います。
位置取り・追い越し・接触のルール
内側が最短距離でも、前の選手を押したり、急に進路を変えて他の選手を妨害したりすることはできません。
接触があったという事実だけで、自動的に失格が決まるわけではありません。責任のある動作、相手への影響、利益を得たかを確認して判断します。
根拠:TR17.1–17.5
「1歩だけならよい」と覚えない
内側への侵入には条件付きの例外がありますが、距離の利益や他者への妨害があれば例外にはなりません。押された結果でも、内側を使って囲まれた状態から抜け出し有利な位置を得れば、失格となり得ます。
曲走路での1回1歩の例外は、レーン競走と非レーン競走で条件が異なります。レーン競走で内側線に接触した場合と、完全に内側へ踏み越えた場合を同じに扱わないでください。
該当する1回1歩の例外は同じ種目の全ラウンドを通じて1回です。次のラウンドで履歴がリセットされるわけではありません。ブレイク前の自由な合流を認める規定でもありません。
周回板と、自分の残り周回を確認する
この種目の実走距離は標準400mトラックの25周です。一方、スタート前の周回板は「25」を表示する運用です。部分周がある種目では、表示数と距離を400mで割った値が一致しません。
周回板は先頭の選手を基準に切り替えます。周回遅れの選手には個別の残り周回を知らせる必要があります。最終周の鐘も、自分に対する合図かを意識して確認します。
ペース・給水・競技の継続
同じレースに参加していない人や、周回遅れ・周回遅れになりそうな選手によるペース提供は助力に当たります。規程に適合しないシューズを着用する選手からペースを得ることも対象です。普通に周回遅れになったこと自体が、直ちに失格という意味ではありません。
5000m以上では天候に応じて水・スポンジを用意できます。飲食物等の供給所を設ける義務は「10000mを超える」種目の規定で、10000mそのものをその義務対象とはしません。
自分からトラックを離れて競技を放棄した場合は、戻って競技を続けることはできません。規則上の外側越境の例外とは別の話です。
根拠:TR6.2–6.4 / TR17.6・17.15 / 2026正誤表:TR6.3.1
フィニッシュは胴体で決まる
胴体がフィニッシュラインの手前側の端から立ち上がる垂直面に達した順で着順を決めます。頭・手・足の先が先に出ても、それだけで先着とはなりません。
予選では着順で進む枠とタイムで進む枠が設定される場合があります。組ごとの通過条件は大会の発表を確認してください。
根拠:TR18.2・20
公式資料・ルールブック
詳しい条文や、書籍の購入先はこちらから確認できます。
出典と適用範囲
日本陸連2026年競技規則と5月17日正誤表を確認し、独自の表現で整理しています。審判の実務はハンドブック2025–2026と訂正情報も参照しました。ハンドブックと条項が異なる場合は、現行規則・正誤表を優先します。
通常の屋外トラックが対象です。ショートトラック、混成競技、学校・大会独自の区分や進行方法は、大会要項・競技注意事項を確認してください。招集時刻、機器の操作手順などは会場ごとの確認が必要です。
