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自分のレーンでトラックを1周
屋外の標準400mトラックを1周します。外側レーンほどスタート位置を前へずらし、全員が同じ距離を走るようにします。
400mは最後まで自分のレーンを走ります。800mのように途中で内側へ合流する競技ではありません。前半の位置だけでなく、後半の走りも見どころです。
招集前に確認するもの
招集時刻・場所・組・レーン・予選通過条件を、大会のプログラムと競技注意事項で確認します。『何分前なら間に合うか』を他大会の経験だけで決めないようにします。
ビブスは原則として胸・背の2枚を見えるように付け、切ったり折ったり隠したりしません。腰ナンバーは大会指定に従います。靴の適合・スパイクの条件も確認します。
個人短距離のすべての大会で、同じ所属の全員に同一ユニホームが要求されるとは限りません。代表ユニホームやリレーの規定を、そのまま個人種目へ当てはめないようにします。
携帯電話など通信・映像機器は競技区域内で所持・使用できません。他者と通信できない本人用の心拍計・速度距離計等は別の扱いです。招集前に持込品を整理してください。
ブロックとスタート姿勢
ブロックのフレームとフットプレートは、スタート線に重ねません。外側のレーンには、支障がない場合にフレームだけをはみ出させられる例外があります。プレートまで外へ出してよいという意味ではありません。
『位置について』では両手と少なくとも片膝が地面に、両足がプレートに接触します。手足はスタート線やその前方の地面に触れません。『用意』では手と足の接触を保って最終姿勢に移り、号砲まで静止します。
機器の異常などで準備できない場合は、無理にスタートせず担当へ伝えます。理由なく合図を遅らせる行為と、正当な理由で中止する場合は区別されます。
スタートの合図と不正スタート
100m・200m・400mでは、クラウチングスタートとスターティングブロックの使用が必要です。『On your marks(位置について)』『Set(用意)』に続く号砲で走り出します。
通常の単独種目では、不正スタートに責任のある選手は1回で失格になります。混成競技ではレース全体で最初の1回だけ失格なしという別規則があり、『1人につき1回まで』ではありません。
号砲前に少し動いたすべての例が、不正スタートになるわけではありません。スタートにつながる動作か、姿勢を保てなかったのかなどを、スタート担当が確認します。
レーンを守る原則と、例外の条件
スタートからフィニッシュまで、割り当てられたレーンを走るのが原則です。特にカーブでは、内側の白線上や、その内側を走らないようにします。『線を一度踏んだら必ず失格』『一歩だけなら内側へ出てよい』のどちらも正確ではありません。
| 場面 | 規則上の扱い |
|---|---|
| 直線でレーン外へ出た/カーブで外側へ出た | 実質的な利益を得ず、他者を妨害しなければ、レーン逸脱だけでは失格としない例外があります。 |
| カーブで自レーン左側の白線へ1歩触れた | 実質的利益・他者妨害なしという条件で、種目の全ラウンドを通じて1回までの例外。2回目は別ラウンドでも失格の対象です。 |
| カーブで、白線に触れず完全に内側へ一歩接地 | 一歩の接地から離地まで白線へ一度も触れず、完全に内側へ接地した場合は、『白線に1歩触れる』例外には含めません。 |
| 他者に押されるなどして出た | 押し・妨害の事実と、利益・他者妨害の有無を確認します。単に自己申告すれば例外になるわけではありません。 |
- 例外を利用して意図的にレーンを外れる走り方は勧めません。
- レーン違反の報告と失格の決定は別です。審判長が報告・事実を確認して適用します。
フィニッシュは、頭でも足でもなく胴体
フィニッシュ線の手前側の縁の真上にある面へ、胴体の一部が届いた順で着順を決めます。頭・首・腕・手・脚・足は、この胴体の判定に含めません。
同じタイムが表示されても、同着とは限りません。写真判定は画像で着順を読み、表示するタイムは所定の単位に丸めます。表示された小数第2位だけを見て、順位の誤りと判断しないようにします。
400mには記録の風力条件がない
400mは、100m・200mのようにレースの風力を測って追風参考を区別する対象ではありません。風の影響がないという意味ではなく、記録の取扱いが異なるということです。
予選の通過条件を先に読む
着順で進む人数と、残りをタイムで選ぶ人数は大会方式で変わります。自分の組の順位だけで進出が決まるとは限りません。プログラムの通過条件と、公式に発表された結果を確認します。
招集への遅刻、他種目との重複、抗議の窓口も事前確認事項です。フィールド競技の試技順変更を、トラックのスタート順や競技時刻変更へそのまま当てはめません。
根拠:TR20.2・TR21 / TR4・TR8
公式資料・ルールブック
詳しい条文や、書籍の購入先はこちらから確認できます。
出典と適用範囲
日本陸連2026年競技規則・5月17日正誤表を確認して独自に整理しています。通常の屋外トラックの個人種目が対象です。ショートトラック・混成競技・年齢区分や大会独自の規定は、共通説明だけで判断しないでください。
審判の役割・運用例は審判ハンドブック2025–2026と訂正情報も参照しました。各節の根拠から条文を確認できます。招集時刻・通過条件・使用機器の仕様は大会ごとの確認が必要です。
