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陸上競技十種競技支える人

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混成競技 / 支える人

十種競技|支える人

審判レベルのルール詳細

準備から判定、記録、ケース対応まで。担当ごとの実務を確認します。

日本陸連2026年規則・国内規準 / 2026-09-10確認

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10種目の記録を、得点にして合計する

男子十種競技は10種目を2日間で行います。走るタイム、跳ぶ高さ・距離、投げる距離を、それぞれ専用の採点表で得点に換算します。

優勝するのは合計得点が最も高い選手です。最後のレースで先着した選手が、そのまま総合優勝とは限りません。得意種目でどれだけ伸ばし、苦手種目でどれだけ点を残すかにも注目です。

日程実施する順序
1日目100m → 走幅跳 → 砲丸投 → 走高跳 → 400m
2日目110mハードル → 円盤投 → 棒高跳 → やり投 → 1500m

根拠:TR39

種目担当と混成全体の進行をつなぐ

各種目の担当者は用具・競技場所の準備、通常の判定・計測・記録を行います。すべてを混成競技審判長の許可待ちにする必要はありません。

混成競技審判長は、種目間の進行や組編成、参加継続、抗議など混成全体に関わる判断を担当します。種目担当の審判長と情報を共有し、選手への案内を統一します。

担当確認と引継ぎ
混成の進行担当終了時刻・次の開始時刻・移動先・組編成
各種目の担当試技数・用器具規格・有効記録・風・計時方式
記録・採点原記録を採点表と照合し、種目得点と累計を確認
案内・招集変更した予定を全選手に同じ内容で伝える

根拠:TR39.6–39.10 / CR18

2日間の予定と、全種目の用具を照合する

日程、招集、競技場所、組・試技順、休憩や待機の場所、種目間の移動方法を確認します。投てき物の重さ、ハードルの高さ、靴の適合などは、性別・年齢・大会区分ごとに確認してください。

一般・U20・U18と、学校の学年区分は同一ではありません。高校男子は八種競技、中学校は男女とも四種競技という国内の種目構成もあるため、十種・七種の順序をそのまま当てはめません。

招集や記録の疑義はその時点で担当者へ伝えます。ほかの競技場所へ自己判断で移動した結果、呼出しを逃さないようにしてください。

根拠:TR39・国内学校規定 / TR4–6

準備完了を知らせてから、試技時間を測る

競技場所の準備が整い、試技を開始できることを知らせてから計時します。棒高跳では事前に求められた支柱位置の調整を済ませます。競技場所と用具の準備完了を通知した時点が開始の基準で、選手自身の準備が整うまで任意に計時を待てるわけではありません。

残り15秒を視覚的に知らせます。制限時間内に試技を開始していれば、完了が時間を過ぎても、それだけで無効にはしません。計時開始後に試技しないと決めた場合、時間切れは失敗になります。

人数が減ったことによる通常の時間変更は、原則として次の高さから適用します。連続試技は例外として確認し、高さをまたぐ場合も対象になります。複数のピットに分けたときは各グループの人数で扱います。

根拠:TR25.17

種目間の30分には、移動と練習も含まれる

可能な限り、前種目の終了から次種目の開始まで、全選手が少なくとも30分を取れるようにします。前の種目の最後の競走・試技から、次の種目の最初の競走・試技までの実際の時間です。

この間には、競技場所の移動とウォーミングアップも含まれます。「30分の休憩後に練習を始める」とは限りません。1日目の最終種目と2日目の最初の種目は、できれば10時間以上空けます。

十種・七種は連続する48時間以内が規定です。所定の時間を超えて終了した場合、混成の合計記録は公認されません。悪天候による変更でも、大会の順位と合計記録の公認可否を分けて確認します。各担当だけで開始時刻を変更せず、混成全体の進行とそろえます。

根拠:TR39.2–39.7

単独種目とは違う、3つの大切なルール

走幅跳と投てきは、各種目3回だけの試技です。上位者だけ追加の3回を行う方式ではありません。

不正スタートは、そのレース全体で1回目だけが許容されます。「一人につき1回まで」ではなく、2回目以降の責任がある選手はそのレースで失格になります。

走高跳・棒高跳は一人だけになっても混成競技の進行を続けます。単独種目の勝者と同じように、自由に次の高さや上げ幅を選ぶ扱いにはしません。

根拠:TR39.8 / TR26.4

高さの上げ方は、競技前に確認する

国際規則では、混成競技の走高跳は3cm、棒高跳は10cmずつ一律に上げます。JAAF本文ではこの上げ幅に〔国際〕の表示があるため、国内大会では競技注意事項に示された開始高と上げ方を確認します。

残り一人でも混成の試技時間が適用されます。走高跳2分、棒高跳3分であり、単独種目の「残り一人」の時間を持ち込みません。人数や連続試技によって時間が変わるため、下表で確認します。

状況(混成)走高跳棒高跳その他
4人以上/その選手の最初の試技1分1分1分
2~3人1分30秒2分1分
残り1人2分3分
2人以上での連続試技2分3分2分

根拠:TR39.8.4 / TR25.17・26.4

0点と、途中棄権を分けて考える

試技をしたものの有効記録を残せなかった場合と、その種目を一度も始めなかった場合は異なります。ある種目で0点や失格になったことだけで、必ずその後の全種目に出られなくなるわけではありません。

一つの種目でスタートしなかった、または一度も試技をしなかった場合は、その後の種目に参加できず、総合順位にも入りません。「全部パスして体力を温存する」という扱いはできません。

走高跳・棒高跳では高さをパスできますが、失敗数は高さをまたいで数えます。3回連続失敗で、その種目の試技は終了です。混成全体から棄権する場合は、混成競技審判長へ直ちに申し出ます。

根拠:TR39.10 / TR26.2・2026正誤表 / 正誤表

採点表の種類・単位・端数を照合する

使用するのは、その時点で有効な混成競技採点表です。世界ランキング用のスコア表を流用しません。記録から得点への対応を確認し、種目得点と累計得点を別々に照合します。

採点式を用いる場合は、跳躍はcm、投てきはm、走種目は秒という単位の違い、種目別係数、得点の小数切捨てを確認します。今回の記事には採点表の版を照合してください。

採点表にぴったりの記録が載っていない場合は、近い下位の記録の点を用います。計時方式は同一種目内でそろえ、写真判定と手動のタイムを同じ基準の点として直接混ぜません。機器故障時の処理はTR39.9で確認します。

根拠:TR39.9・39.11 / 審判HB:混成採点(404–405頁)

混成ならではの、判断を間違えやすい場面

場面確認すること扱い
Aが1回、続いてBが不正スタート同じレース内の発生回数Bがそのレースで失格。一人1回ではない
走幅跳で3回とも無効試技には参加しているか記録なしと不参加を混同しない
全試技をパスして次種目へ一度でも試技を行ったか一度も行わなければ以後参加不可
走高跳で残り一人混成の時間と上げ方単独種目の勝者の扱いにしない
最終種目終了後に同じ合計点正しい原記録・採点・累計か同成績。種目の勝敗数で分けない

根拠:TR39

風の記録と、大会の順位は分ける

風を記録する種目は100m・走幅跳・110mハードルです。風が強くても、競技会の順位を決める合計点と、世界記録・日本記録として認められるかは別に判断します。

混成競技の世界記録・日本記録の風の条件は、対象種目の風速を符号付きで平均し、+2.0m/sを超えないことです。「全種目がそれぞれ+2.0以下」とは違います。向かい風を絶対値に変えて計算しません。

各種目の単独記録や大会への参加標準記録には、別の適用条件があります。混成の合計記録が認められることを理由に、すべての単独記録も認められると判断しないでください。

根拠:CR31.18・34.5

0点・棄権・単独記録を分けて残す

原記録、試技結果、風、計時方式、得点、累計を残します。0点の種目を空欄のままにせず、記録なし・失格・不参加のいずれかを確認します。参加継続の可否と総合順位への記載は別に照合します。

混成の第1回不正スタートで責任があった選手は、失格せず走れても、その競走で単独種目の世界記録・日本記録を認める扱いにはなりません。全選手の記録や通常の公認記録を一律無効とする説明はしないでください。

途中の得点を訂正した場合は、累計と最終組の編成への影響を確認します。更新前後の値と理由、発表時刻を記録し、選手への案内をそろえます。

根拠:TR39.7–39.11 / CR31・34 / 審判HB正誤表:403頁

公式資料・ルールブック

詳しい条文や、書籍の購入先はこちらから確認できます。

出典と適用範囲

日本陸連2026年競技規則・5月17日正誤表と、駅伝競走規準を確認し、独自の表現で整理しています。各節のリンクから公式資料へ進めます。

審判ハンドブック2025–2026は実務の参考とし、現行規則と異なる部分は現行規則・訂正情報を優先します。大会独自の区分、招集時刻、関門、中継方法、機器の操作手順は、その大会の要項・競技注意事項を確認してください。

十種は屋外の男子十種、七種は屋外の女子七種、八種は日本の高校男子を対象としています。中学校の四種やショートトラック混成は、種目構成が異なります。

審判ハンドブックと訂正情報