前日までにそろえる情報
- 使用規則の版、正誤表、種目・男女・年齢、WRk対象の有無を確認する。
- 大会要項、競技注意事項、日程、スタートリスト、練習条件をそろえる。
- 配置図、担当表、主任・審判長・救護・本部への連絡方法を共有する。
- 用器具の規格、検査・計測手順、予備器具、原記録の用紙を準備する。
- 抗議、天候による中断、機器不調の際に保存する情報と報告先を決める。
現場の運用例。根拠:CR13・18–19、各種目規則、審判ハンドブック。
担当ごとの準備・仕事・記録
役員の正式名称や兼務の方法は大会の編成によります。以下は仕事を漏らさないための整理です。
主任
- 準備
- 担当・配置・兼務・連絡先、競技注意事項と委譲事項を共有する。
- 競技中
- 死角と安全動線を確認し、判定→計測→記録→表示の受渡しを試す。
- 受渡し・記録
- 判断を求める案件と、担当間で復旧できる作業を分ける。
判定担当
- 準備
- 自分が見る線・接触・時点を特定する。旗や合図、映像の担当との役割を確認。
- 競技中
- 見た事実から判定する。他担当の推測を自分の観察として書かない。
- 受渡し・記録
- 競技者番号、試技回、場所、接触箇所、時刻を残す。
計測担当
- 準備
- 器具の状態、ゼロ・基準点、単位、読取り担当、予備手段を確認。
- 競技中
- 種目の規定どおりに基準点を置き、値を読み上げ、記録担当が復唱する。
- 受渡し・記録
- 数値だけでなく競技者・試技を対応させる。
記録・呼出し
- 準備
- スタートリスト、試技順、種目の記号・丸め方、照合担当を確認。
- 競技中
- 原記録を記入して照合する。保留の値を確定結果と混ぜない。
- 受渡し・記録
- 訂正前の値、理由、確認者を追えるようにする。
風力
- 準備
- 対象種目、測定の開始・時間、設置条件、表示・転送方法を確認。
- 競技中
- 試技・レースと風速を対応させ、符号を含めて記録する。
- 受渡し・記録
- 追風参考かどうかと、大会の順位処理を分ける。
機器・映像
- 準備
- 担当者、カメラの視野、時刻、映像の保存・確認権限をそろえる。
- 競技中
- 死角・故障・転送エラーを区別し、原データを確保する。
- 受渡し・記録
- 機器の表示だけで裁定せず、正式な判定手順へ渡す。
結果を確定する前の照合
- 競技者番号・氏名・種目・組・レーン・試技回は一致しているか。
- タイム・距離・高さ・風速・得点の単位と、種目ごとの端数処理は正しいか。
- DNS・DNF・DQ・NMや試技の記号を、別の状態の代わりに使っていないか。
- 同記録・同得点の処理が、その種目の規則どおりか。
- 抗議中の記録、確認前の表示、正式な結果を区別できているか。
- 訂正履歴と根拠、原記録や映像を引き継げるか。
失格や未完走の理由は短い略号だけで済ませず、必要な規則番号と事実を報告資料へ残します。具体的な書き方・丸め方は各種目の「記録」欄を確認してください。
ケーススタディ
次のケースは実務を考えるための架空例です。
機器の値が表示板へ転送されない
まず行うこと:計測自体が成立しているか、転送だけの問題かを切り分ける。原記録と機器側の値を保全し、担当者間で照合して復旧する。
判断の分かれ目:自動的に再試技にはしない。再試技・時間補償を要する状況かは規則に従って判断する。
記録用紙と表示板の数字が違う
まず行うこと:原記録、計測担当の読取り、別の記録担当の控えを突き合わせる。確認が終わるまでは誤った確定表示を続けない。
判断の分かれ目:誰の何回目かを確認し、訂正理由と担当者が追える形で直す。
判定に抗議が出た
まず行うこと:何の判定への異議かを聞き、時刻・位置・試技回・関係者・映像や痕跡を保存する。
判断の分かれ目:担当者が誤りに気付いた場合の再考と、審判長による抗議の裁定を分ける。
小規模大会で兼務する
まず行うこと:進行メモ上で同時刻に必要な作業を照合する。開始合図と安全監視、計測と次の試技の整備が衝突しない配置を考える。
判断の分かれ目:人員が少ないことを理由に、必要な判定や安全確認を省略しない。
予定より進行が遅れている
まず行うこと:実際の終了時刻・待機人数・機器や天候の状況を主任へ集約する。
判断の分かれ目:担当者の独断で試技時間や試技数を減らさない。規則と大会側の決定手順を確認する。
報告は「事実」と「求める判断」を分ける
「誰の・どの種目/試技」「いつ・どこで」「自分が直接見た事実」「残時間・原記録・映像」「どの判断を求めるか」の順に整理します。ほかの担当者から聞いた話は、直接観察と区別します。
判断を待つ間も、安全確保と証拠の保全は進めます。急いで痕跡を消したり、原記録を上書きしたりしないことが、後の正確な判断につながります。
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出典と扱い
2026-09-10確認。共通業務の実務例として独自整理しています。配置・機器の操作・非常時の連絡方法は実際の大会で確認してください。
