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陸上競技競歩支える人

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競歩|支える人

審判レベルのルール詳細

準備から判定、記録、ケース対応まで。担当ごとの実務を確認します。

日本陸連2026年規則・国内規準 / 2026-09-10確認

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主任・歩型判定・記録・通知を分ける

歩型を判定する競歩審判員は、一人ひとり独立して肉眼で観察します。主任は全体を統括し、通常の歩型判定を兼ねるのではなく、TR54.4.1の特別な条件で判断します。主任補佐は失格の通知などを補助し、歩型を判定する役割ではありません。

道路は通常6〜9人、トラックは通常6人の競歩審判員(いずれも主任を含む)という規定があります。通常の編成と、特定大会の資格・所属制限、世界記録・日本記録の申請条件は別に確認します。

担当主な仕事
競歩審判員独立観察・黄色パドル・レッドカード作成
競歩審判員主任運営統括、カードに基づく失格、適用時の特別権限
主任補佐主任を補助し失格等を通知。歩型判定はしない
記録員・掲示担当カード原票、一覧、掲示を照合
PZ担当入口・退出・個別計時・滞留記録
審判長抗議、PZ不履行や終盤の時間加算等の裁定

根拠:TR54.3–54.4

距離・歩型審査・給水・招集を確認する

トラックか道路か、距離、コース、周回数、招集、計時方法、関門を確認します。ペナルティゾーンと主任の最後の100mの権限が適用されるかは、大会要項・競技注意事項で確認します。

服装、シューズ、競技者番号、給水の場所、持込飲料、失格時や終了時の退出動線も確認します。大会名や距離だけから、同じ仕組みだろうと推測しません。

根拠:TR54:競歩(293–301頁) / 2026日本選手権ハーフマラソン競歩・U20要項 / 2026能美・日本選手権マラソン競歩要項

最後の100mに適用される特別な権限

適用対象の大会では、最後の100mで明らかに歩型の定義に違反した選手を、競歩審判員主任がそれまでのカード数に関係なく失格にできます。選手はフィニッシュまで進むことを認められ、その後速やかに通知されます。

対象はWRk競技会、日本陸連の主催・共催競技会など規則に定めた範囲です。その他の国内大会で国内適用(i)により採用する場合は、事前届出とJRWJ資格の主任という条件があります。大会の大小だけでは判断できません。

TR9に従って男女を同時に実施する国内競技会には、国内適用(ii)の別条件があります。この場合も最後の100mの特別権限を適用し、主任はJRWJが望ましいとされています。(i)の資格・届出条件を、そのまま一律に読み替えません。

カード0枚なら最後まで失格にならない、という理解は誤りです。一方、すべての記録会に主任の単独失格権限が無条件であるとも説明できません。

根拠:TR54.4.1・国内適用 / 2026正誤表:男女同時実施

開始前に一巡させる連絡と配置

主任は審判員の配置、競技者番号の読み方、カードの伝達、記録員、掲示、通知、周回計数、フィニッシュ後の待機・退出の動線をそろえます。実際の位置で死角や通信不良を確認することが重要です。

電子端末の規定は対象競技会の区分によります。すべての地区記録会が同じ端末を導入しなければならないとは限りません。紙の場合も、誰がいつ運び、誰が受付・照合するかを明確にします。

道路の周回は通常1〜2kmが基準ですが、国際競技会の技術代表の承認による1km未満の例外があります。距離・給水・救護・コース公認条件を、当日の会場資料と照合します。

根拠:TR54:競歩(293–301頁) / 審判HB:競歩(413–462頁) / 2026正誤表:CR31.20.2

歩き方の2つの条件

接地:人の目で見て、両足が同時に地面から離れる状態がないこと。ロス・オブ・コンタクトと呼ばれる違反です。

膝:前へ出した脚は、最初に接地したときから身体の真下に来るまで、膝が伸びている必要があります。ベント・ニーと呼ばれる違反は、この区間の膝の曲がりです。「両膝を常に伸ばしたまま歩く」ではありません。

見るところ確認すること
地面との接触肉眼で分かる両足の同時離地がないか
前へ出した脚最初の接地から垂直の位置まで膝が伸びているか

根拠:TR54.2

黄色のパドルと、レッドカードは別

黄色のパドルは、歩き方が十分に適合していると確信できないときの注意です。同じ審判員が同じ種類の違反について繰り返し示すものではありません。黄色を3回見たから直ちに失格、という数え方はしません。

レッドカードは、規則違反を確認した審判員が主任へ送る正式な報告です。選手に直接赤いカードを見せる方式ではありません。黄色の注意が必ず先にあるとも限りません。

通常は異なる3人の審判員からレッドカードが出ると失格です。失格の通知に使う赤いパドルと、審判員が提出するレッドカードを区別してください。

根拠:TR54.5–54.7

レッドカードを受付・照合・掲示する

審判員番号、競技者番号、違反の種類、時刻を正しく記入します。黄色パドルの記録とレッドカードを別に管理し、同一審判員の報告を複数人分として数えません。

レッドカードは発行時に有効です。受付・転送の遅れを理由に勝手に無効と扱わず、主任・記録員へ正確に伝えます。掲示板の情報、原票、一覧の競技者番号と種類を照合します。

失格の通知が遅れたことだけで失格が取り消されるわけではありません。フィニッシュした競技者への通知も含め、主任・補佐・結果担当の連絡を残します。

根拠:TR54.6–54.7 / 審判HB:競歩(413–462頁)

ペナルティゾーンを使う大会では

ペナルティゾーンは全大会共通ではありません。大会条件で事前に採用が示されている場合の方式で、日本陸連主催以外の競技会では事前の日本陸連への届出も必要です。

採用大会では、異なる3人からのレッドカードで所定時間の滞留を指示されます。たとえば5000mでは30秒です。指示されたら直ちに入場し、係員の案内どおりに退出します。

ゾーンを出てもカードはリセットされません。4人目の審判員からレッドカードが出ると失格です。入場前・滞留中・退出後のどの時点かで免除されるものではありません。

入場を拒否したり、必要時間を過ごさずに退出して競技を続けたりすると、審判長による失格の対象です。フィニッシュ直前で入場させられない場合は、審判長が所定時間を加算し、必要なら順位を修正します。

競技距離(各上限を含む)滞留時間
5000m/5kmまで30秒
10000m/10kmまで1分
ハーフマラソンまで2分
30000m/30kmまで3分
マラソンまで4分
50000m/50kmまで5分

根拠:TR54.7.3–54.7.5

PZの入口・個別時計・退出を管理する

採用の事前公表と必要な届出を確認したうえで、主任、PZ主任、記録担当、個別計時担当を配置します。人数や広さは参加者数に応じて計画し、他の競技のレーンを無計画に塞がないようにします。

入口を通過した時刻、競技者番号、滞留時間、退出時刻を対応させます。同時入場でも選手ごとの時計が必要です。残り10秒を知らせ、時間を満たした選手から正しく退出させます。

4枚目のカード、入場拒否、早い退出、終盤の時間加算が必要な場合は、主任・審判長と結果担当へ伝えます。滞留後に通常のレース時計からその時間を差し引く処理はしません。

根拠:TR54.7 / 審判HB:競歩(413–462頁)

ゾーン内では係員の指示に従う

滞留時間は入口を通過した時点から計ります。必要時間を過ごすまで出口から離脱しません。ゾーン内で移動することはできますが、自由に出入りする場所ではありません。

ゾーン内では歩型の判定を行わず、外では通常どおり判定が続きます。飲食は主催者が用意した水を除いて認められない扱いです。入口・出口・係員の合図を競技前に確認してください。

根拠:審判HB:競歩(413–462頁)

スタート・給水・コース離脱

スタートは立った姿勢で行い、位置についたときに身体や足をスタートラインやその前の地面へ触れさせません。短距離のような「用意」の号令を前提にしません。

飲食物はスタート時から持つもの、または認められた供給所で受け取るものなど、規定の条件に従います。手渡す人が選手と並走することはできません。指定外の受取りは初回警告・次回失格の対象で、医療や役員の指示による例外は別に扱います。

コースから離れる場合は、距離を短縮しないことに加え、役員の許可・監督の条件を確認します。歩型のレッドカードと、給水などの行動に対する警告・失格を混同しないでください。

根拠:TR54.8・54.10・54.12–54.13

距離は、トラック・道路・大会で違う

高校大会の5000m競歩のほか、道路の10kmやハーフマラソン競歩などがあります。2026年の日本陸連規則には、ハーフマラソン・マラソンが標準距離として掲載されています。

旧来の20km・35kmの記録を、現在の大会距離と混同しないでください。過去の記録が一律に無効になったという意味でもありません。2026年の大会要項でも、旧距離の記録を参加資格に使う例があります。

mWはトラック、kmWは道路の距離表記として区別します。5000mと道路5kmを同じ自己ベスト欄に混ぜず、開催種目・記録区分を確認します。

場所2026年規則の標準距離
ショートトラック3000m・5000m
400mトラック5000m・10000m・ハーフマラソン・マラソン・50000m
道路10km・ハーフマラソン・マラソン・50km

根拠:TR54:競歩(293–301頁) / 2026日本選手権ハーフマラソン競歩・U20要項 / 2026能美・日本選手権マラソン競歩要項

よくある場面を整理する

場面(架空例)扱い
黄色のパドルを3回見た黄色3回をレッドカード3枚と数えない
PZなしで異なる3人から赤通常の失格の条件
PZありの5000mで異なる3人から赤係員の指示で入場し30秒滞留
PZ退出後に4人目から赤カードは消えておらず失格
終盤の3枚目でPZへ入れられない審判長が所定時間を加算し順位を修正
最後の100mで主任が明らかな違反を確認TR54.4.1の適用大会かを確認

根拠:TR54:競歩(293–301頁)

歩型判定と記録申請の条件を分ける

結果担当は通常の計時・着順に加え、PZの滞留や加算、失格の通知と記録を照合します。距離のm/km表記、トラック・道路、男女・年齢区分を明示します。

世界記録の競歩審査では、WAゴールド/シルバー競歩審判員が少なくとも3人審査して署名する条件があります。日本記録には、派遣されたJRWJまたはWARWJが少なくとも3人歩型判定を行い署名する条件があります。

これを通常のすべての競技会の最少配置人数と読み替えません。

道路の記録申請にはコース計測・確認などの別条件もあります。距離とタイムだけで公認や記録の成立を判断しません。

根拠:CR31.19–31.20・34.4.6

公式資料・ルールブック

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出典と適用範囲

日本陸連2026年競技規則・5月17日正誤表と、駅伝競走規準を確認し、独自の表現で整理しています。各節のリンクから公式資料へ進めます。

審判ハンドブック2025–2026は実務の参考とし、現行規則と異なる部分は現行規則・訂正情報を優先します。大会独自の区分、招集時刻、関門、中継方法、機器の操作手順は、その大会の要項・競技注意事項を確認してください。

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